本当に効果ってあるの?美白化粧品を使う意味やメリットを美容家が解説

箱崎かおり
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箱崎かおり理系美容家

美容液も化粧水も「美白」の文字がパッケージに書いてあると、ついつい手が伸びてしまいがちですよね。

でも、実際どんな効果があるのかは良くわからずモヤモヤする部分も…。そこで、気になる疑問を理系美容家の箱崎かおりさんに教えてもらいました。

そもそもシミ・そばかすはなぜできるのか

どうしてシミ・そばかすができるのか

――美白云々の前に、そもそもシミやそばかすはなぜできてしまうのでしょう?

紫外線を多く浴びたり摩擦などの皮膚刺激でメラニンが作られるのはそのとおりなんですけど、ターンオーバーが正常であったりメラノサイトが異常にならない状態であれば別にシミにはならないので作ってもらって構わないものなんです。

ただ、加齢によりターンオーバーが遅れたり角層のバリア機能が低下すると刺激の影響を受けやすくなり、メラノサイトも「守らなきゃ!」とメラニンが過剰分泌されてシミにつながるということです。

(ターンオーバーのスピードは顔の部分部分で異なるものですし、メラノサイトの異常活性も部分部分で起こるのでぶちになってしまうんですね。)

結局一番何が原因かっていうと紫外線や炎症などの皮膚刺激やストレスと考えられているので、実は肌の健常状態を守って刺激を受けないように保湿というのもかなり大事です。

美白化粧品は本当にシミやそばかすに効くもの?

美白化粧品の本当の効果とは

――そもそも美白化粧品に美白効果はあるものでしょうか?

もちろんです。

ただ、美白化粧品のアイテムの効果は「使ってあげると漂白されて消える」わけではなく「新しくシミができるのを防ぐ」になります。

なので、ターンオーバーとともに薄くなり消えていったり新たに増えたりといったことはなくなりますけど、使ったそばから消えるなんてことはありません。

初期のシミには効果があるっていうのはそういう意味合いですね。

――効かないという声も多いようですが?

そうなんです。美白化粧品は期待した効果が出なかったという方がすごく多いんですよね。でもそれってシミが消えると勘違いしてる方が多いということなんですよね。

先ほど申し上げたとおり本当の意味合いは防ぐものなので、本来の目的が認知されてないんじゃないかという気がしますね。

美白化粧品に期待できる効果とは

美白化粧品は正しく使えば正しい効果が

――実際どんな効果があると考えれば良いですか?

美白化粧品はシミやそばかすを漂白的に消すようなものではなくて、一番の効果は今からできるぶんを抑えるのが一番の役割になります。

それを叶えてくれるのがいわゆる美白有効成分と呼ばれるものになります。美白に効果のある成分は医薬部外品と一般化粧品どちらにも含まれています。

医薬部外品の方は良くも悪くも濃度が決まっているので、一概に医薬部外品の方が効果が高いというわけでもないです。

例えばオバジCなんかはビタミンCを25%も入れていたりするので正直しみます。意図としては「効くけど自分の責任で使ってね」ということですね。

このようにメリットとデメリットがあったりすることもあります。

――やはりきちんと使う意味はあるということですね。

シミの原因と対策は大きく分けて4種類

パターン別シミ・そばかす対策

ちなみにシミと一言で言ってもその原因は大きく4種類に分けることができますので、まずはこの説明を知っていきましょう。

①老人性色素斑

これは名前だけ老人性ですけど若い子でもできるものです。いわゆるシミはこれです。主に紫外線の当たりやすい頬の高いところにできて丸っこい形が特徴ですね。

主に紫外線が引き金となってメラノサイトが以上に活性して起こるもの。あるいはターンオーバーが上手く促せなくてメラニンが溜まっているものです。

②そばかす

小さなツブツブの三角形が頬のあたりに横に帯状にできるのが特徴です。雀の卵みたいな模様から雀卵斑と言われることも。

これは遺伝要因のものです。人それぞれの体質にもよりますが、一般的には若い時に濃くて年令を重ねると薄くなっていく傾向があります。

ただし紫外線を浴びると少し色が濃くなる性質も。

③肝斑

こちらはホルモン由来によりできるシミで個人差はありますけど40代後半~50代のいわゆる更年期から起こりやすいものです。

こめかみなどの部位に左右対称にできやすいのが特徴。

④その他

ニキビ跡や傷跡などの要因によって起こるシミを炎症性色素沈着と言います。

メラニンは刺激を受けた際に肌を守ろうという仕組みから分泌されるものなので、その結果シミになることがあります。

それぞれのシミに対する対策

治るシミと治らないシミの違い

で、結論美白化粧品が一番有効とされるのが①で、②・③についてはあまり有効性が期待できません。

④については放っておいても1年くらいで消失するものですが、早く治したい場合はつけて早めに直してあげるのは有効です。

ただ、①にもレベルがあって初期状態のもので使ってあげると余計なメラニンが作られなくなって正常な色味に戻っていくんですけど、すごく定着してしまっているシミだとなかなか治せないのが現実です。

――長年のものだと治らない?

いえ、長年というか理由としては刺激などなにかの原因で基底膜が破れて奥の真皮にメラニンが落ち込んでしまうとダメなんです。

一言で言ってしまえば、タトゥーのような状態になるということですね。

そうなるともう(ターンオーバーもできない領域なので)太刀打ちできなくて「美容医療じゃないと絶対無理」って感じですね。

――消えるシミと消えないシミってわかるもの?

いえ、それは私たちが見てわかるようなものではないのでお医者さんでしか見極められないですね。

ただ、美容医療も万能ではなくて今あるメラニンを無色化したところで結局またメラノサイトが活性化したり異常な血管がもとに戻ってなければ再発してしまいますから完璧ではないですけどね。

なので、できる前に美白化粧品を使って予防してあげるのが一番というわけです。

――美容医療は原因を特定した上で治す?

そうなんですよ。例えば肝斑や炎症性色素沈着が原因だったらレーザーは禁忌とされています。

レーザーを当てればいいというわけではなくて、場合によっては濃くなって悪化してしまう場合も。

で、クリニックによってすごく良く見てくれるところもあれば、あんまり見ないで照射してしまうお医者さんもいるのでそこはクリニック選びはしっかり行う必要がありますね。

複合的な要因で起こっている可能性もあります。照射も医師がやってくれるところもあれば看護師のところもある。そこはちゃんと調べた方がいい。怖いです。

――レーザーでパって治るような簡単な感じじゃないんですね。

そうなんです、実はシミ1つ取ってもその解決法は意外と難しいものなんです。

他にもシミやそばかすにはこんなスキンケアが有効

シミ・そばかすに有効なスキンケア用品

――他にもこんなスキンケアが有効といったことはありますか?

はい。美白化粧品の使うコツみたいのが実はあります。それは使用シーンによって有効成分を使い分けることですね。

詳しく説明していきますと以下の通りです。

①情報伝達を阻害するメカニズム

(カモミラET、トラネキサム酸など)

情報伝達の反応は速度がめちゃめちゃ早いので紫外線や刺激が当たってからでは遅いです。

なので、基本的にはレジャーって決まったら1~2週間前くらいから朝晩朝晩常々肌に染み込ませておく必要がありますね。

②チロシナーゼ活性阻害のメカニズム

(ビタミンC誘導体、ハイドロキノン、アルブチンなど)

塗った成分がすぐ効くわけではないので、こちらも基本的には長く使い続けて効果を出していくものです。

ただ、情報伝達物質が分泌されてからメラニンが生成されるまでは時間差があるので、紫外線を浴びた直後でも間に合う可能性が一応あります。

③作ったメラニンを細胞に渡さないメカニズム

(シンデレラケア、タイムエキス、ナイアシンアミド)

④メラニンがシミになる前にターンオーバーで排出するメカニズム

(プラセンタ、リノール酸、レチノイン酸、トレチノイン)

ポイントは①~④の成分を組み合わせること

美白化粧品は2つ以上の効果があるものを

そして、2つの有効成分を入れてる化粧品も多いので、私はそういう美白化粧品を選ぶのが良いのかなと思っています。

例えば資生堂さんの化粧品ならトラネキサム酸と4MSKが入ってるし、アスタリフトの化粧品ならビタミンC誘導体とアスタキサンチンが入っています。

全部盛りみたいな商品もありますけど価格が高くなってしまうので、何かしら2つくらいの有効成分で複数の経路からブロックするのが効率的かなと。

特に皮膚表皮に近い部分で効かせる①と②の組み合わせているようなアイテムは効き始めるのも早いですし私は好きですね。

美容液以外で使える美白アイテムは

美容成分入りの日焼け止めは便利でおすすめ

――化粧品以外のアイテムで美白に有効なものも?

やはり日焼け止めがおすすめですね。これで外的な刺激要因はブロックできちゃうので美容液よりもウエイトが大きい基本の基本です。

面倒なら美白有効成分入の日焼け止めなんてアイテムもあるので、これはかなりおすすめですよ。

あとは内服で摂取できるビタミンもすごく良いと思います。

第三類医薬品で内側から活性酸素を消去するようなビタミンCやトラネキサム酸なんかはサプリメントより効いてくれるし安いのでおすすめです。

私は美容皮膚科でビタミンC、ビタミンE、トラネキサム酸を内服で処方してもらってますが、それこそサプリよりも安いので使いやすいですよ。

日常生活でのケア

日常生活でできる美白ケア

――日常生活でできるようなケアはありますか?

活性酸素はシミやシワなどいろいろな老化現象のトリガーの1つなのですが、これは内的ストレスでも発生するのでストレスと肌ケアは意外と密接な関係があります。

ターンオーバーをするにあたって血流に元気な栄養素があって、それが肌に運ばれないと元気な細胞もできないので…。

お風呂やマッサージで血流を改善したり、栄養素になるバランス良い食生活、場合によってはサプリメントも使っていくのがやっぱり良いですね。

適度なリフレッシュ、適度な運動、しっかり寝る、規則正しい生活をするというのは大きな効果があります。

――逆にやってはいけない悪習慣みたいなものは?

逆にタバコとかは血管が収縮してしまうので、肌には絶対よろしくないですね。まあこれは肌に限らずですけど。

最後に…

最強の美白は血流と保湿

個人的に一番良いケアだなと思っているのは血流と保湿なんですよね。

肌の色味を作っているのって血管の中のヘモグロビンとメラニンとカロテンが合わさったのに対して角層(肌表面)のふっくら具合などによる光の屈折率によって形成されているんですね。

で、しっかり運動したり入浴したり保湿したりしてあげるだけで肌全体のトーンが上がってシミやそばかすって目立たなくなってくるんですよね。

その状態であれば後はなんか適当にファンデーションでも付けておけば「シミ・そばかすめっちゃあるね!」って肌にはならないんですね。

なので、肌の正常な状態を維持して目立たない肌を作るっていうのも私は良いのかなと思っていますね。

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