栄養ドリンクを飲む効果とは…?
「栄養ドリンクは気休め」と思う方もいるかも知れませんが、実はれっきとした医薬品なので飲むことで健康維持に必要なエネルギーを摂取できる効果があります。
疲労回復はもちろん体の代謝や免疫力が向上するので、実は慢性疾患や様々な病気を予防することもできるんですよ。
栄養ドリンクの分類にご注意
ただし、同じ棚に一緒くたに並んでいてもラベルを見てみると分類に違いがあり
- 医薬品
第2類医薬品、第3類医薬品、(指定)医薬部外品 - 清涼飲料水
に大きく別れているので注意が必要です。
①はキチンと薬事法で認められた医薬品成分を含んでいて、臨床データやエビデンスに基づいて効能・効果が謳われるものです。
しかし、②の方は食品衛生法に基づいて作られているものなので、実際に何かの成分が体にはたらくわけではありません。
カフェインや炭酸の影響で実感が湧くようなプラシーボ的な作りになっているイメージですね。
どちらが良い悪いというわけではないですが、疲労回復や滋養強壮などの効果を得る場合には医薬品の方がやはりオススメです。
栄養ドリンクは目的別に選ぶと効果が得られやすい
最近の栄養ドリンクは数多くの種類が出ていて、メーカーごとに含有している有効成分が異なります。
なので、目的や用途に合わせて選んであげることで効果をしっかり得ることができますよ。
成分を詳しく知っていくことで自分の悩みに合ったドリンクをジャストミートで使うことができますが、最初はなかなか難しいとは思うのでまずは身近な薬剤師さんに相談してみてください。
疲労回復・滋養強壮
- リゲイン
- エスカップ
- チオビタ
など
肝機能を向上させるリバオール(ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン)やビタミンB(誘導体)が入っていて、疲れやすくなっている人の体のベースを上げていく効果があります。
また、低血糖に効果のあるカルニチン、高血糖に効果のあるイノシトールが含まれている場合もあるので目的に合わせて使い分けると良いですね。
風邪・体調不良
- ユンケル
- ゼナ
など
漢方などに使われる様々な生薬のエキスが含まれているため、風邪の諸症状や体調の改善に効果があります。
ただ、漢方は「保険がかかっていない」「中国からの輸入依存」といった点からどうしてもお値段が高くなりがちではありますね。
注意点として、栄養ドリンクの中でも薬効が強い部類で、処方薬の効果とバッティングして効果や副作用を強めすぎてしまうことがあります。
なので、もし処方薬を使う予定のある方は見送るか専門家に相談してから使った方が良いでしょう。
肉体疲労・栄養補給
- リポビタンアミノ
- ユンケルローヤルA
など
使った筋肉を修復してくれる分岐鎖アミノ酸(BCAA)という成分があるのですが、これは体内で作れない成分なので補ってあげると筋肉疲労が和らぎます。
後は体の酷使で不足した成分をまんべんなく補って回復してくれる動物性の生薬・ローヤルゼリー、体の代謝機能を上げてエネルギーを供給してくれるビタミンB群なども有効ですね。
眠気覚まし
- メガシャキ
- 眠眠打破
など
眠気覚ましに有効な成分はやはりカフェインですね。
製品によってはショウガや唐辛子、サンショウなどからの抽出成分が含まれていて、スパイシーな刺激によって覚醒を促す効果が見込めます。
ただし、カフェインは依存性がある成分なので飲み過ぎには注意が必要です。
女性向け
- アルファネオ
- チョコラBB
- リゲインスタイル
など
女性はどうしても生理によって鉄分が慢性的に不足しがちです。なので、こういった鉄分(クエン酸第一鉄ナトリウム)が含まれているものはオススメですね。
また、ショウガエキスが含まれている製品は冷え性などにも有効です。
栄養ドリンクを飲まなくても…
栄養ドリンクは簡単に手早く効果を得ることができますが、実は一般的な食品からも同じような効果が得られる場合があります。
コーヒーのカフェインやハチミツの豊富な栄養素はおなじみですが、意外なところだとスーパーに売っているニンジンが挙げられますね。
漢方でも使われる高麗ニンジンはとても有名ですが、実は普通のニンジンでもわずかながら同じような効果があるんです。「ニンジンはエンジン」なんて言葉もあるんですよ。
睡眠の質を高める重要性
後はホットミルクも個人的にはかなりオススメです。
睡眠に関わるセロトニンの原材料・トリプトファンというアミノ酸が含まれているので、入眠しやすくなりますし気分が落ち込んだりストレスがたまりがちな人にも効果的です。
やはり普段から疲れている人は眠りが浅い人が多いので、副交感神経を優位にしてあげて睡眠の質を上げることで様々なメリットが得られますね。
栄養ドリンクのタブレット(錠剤)版もオススメ
リゲインやユンケル、アリナミンなど栄養ドリンクがタブレット(錠剤)版として出ている場合があります。
ドリンク版と同じ効果を持ちながらも
- 単価が安い
- 味や臭いにクセがない
- 持ち運びしやすく一瞬で飲める
など利便性についてメリットが多いので、特に仕事が多忙な方には良いですね。
特にリゲインなどカフェインが入っていないものについては常用しても依存性を気にする必要がありません。
ただ、タブレット型のデメリットとしては剤形の特性上どうしても即効性がないので、「もし今すぐに効果が欲しい!」というケースではドリンク型の方がオススメですね。
ただし、過剰な摂取にはご注意を
医薬品には、医薬品副作用被害救済制度という副作用で問題が起きたときに救済給付してくれる制度があります。
ただ、用法用量を守って使わなければその適応外になってしまうんです。なので、これは必ず書いてあるとおりに守った方が良いですね。
後は、特にカフェインには依存性があるのでカフェイン入りのものを慢性的に使うのは辞めた方が良いです。
カフェインにはセロトニンを分泌させる効果がありますが、分泌しすぎると枯渇してうつ症状が出るようになってしまいますので…。
何につけても使いすぎは良くないので、まず疲れているときに飲んでいただいて「それでも疲れが取れない。」「普段と違うな」と思うようでしたら、お近くの薬剤師や医師など専門家に相談しましょう。
最後に…
薬剤師である私も、自分の体に合って効果が実感できることからリポビタンDを飲むことがあります。
ただ、やはり一時的な疲れを乗り切るためにのものなので慢性的に使ったり飲みすぎないよう注意は必要ですね。
もし、栄養ドリンクについて気になる場合はまず一度最寄りの薬局などで薬剤師さんに自分の体に合ったオススメ商品について相談してみてください。