安い化粧水と高い化粧水って何の成分が違ってどういう効果があるの?

箱崎かおり
written by
箱崎かおり理系美容家

高い化粧水と安い化粧水の違いとは

化粧水の値段による違いは大きく分けて2つあって、1つは肌触り、2つは美容効果のある成分が入っている量に差がありますね。

それぞれの特徴について説明すると以下のとおりです。

肌触りの違い

基本的に高い化粧水には肌なじみが良くなるよう、刺激のない界面活性剤や少量の油分が入っていて、これによってとても柔らかな肌触りを実現しています。

ただ、安い化粧水はコストの問題から肌触りなど+αの部分は後回しになりがちで、特に原材料費が高い油分の方はまず入っていないことが多いです。

なので、高い化粧水と安い化粧水は使用感の気持ち良さという点では俄然差が出やすい部分になりますね。

美容成分の量の違い

安い化粧水と高い化粧水って何の成分が違ってどういう効果があるの?30

後は、単純に美容成分の量にもかなり違いがあります。

安い化粧水でもグリセリンやBGといった基本的な美容成分はカバーできているのですが、高級コスメの方はそこに各メーカーの+αのこだわりが出てきます。

例えばSK-IIピテラは様々な美容効果が期待できる発酵培養液が入っていたり、エストのローションには非常に強い水分保持力を発揮するエクトインが入っていたり…といった具合です。

やはり単純に価格が上がるのでメーカー側も効果が出る成分を色々と入れやすいですよね。

高い化粧水と安い化粧水、結局どちらを使うべき?

高い化粧水には多くの美容成分がギッシリ含まれているので、もちろん値段なりの価値はあります。

ただ、むやみに高いものを買ったから良いかと言うとそういうわけではなく、どの成分が何に有効かわからなければせっかくたくさん美容成分が入っていてもあまり恩恵が得られないということに結構なりがちです。

例えば、美白成分とエイジングケアの成分が入っている高い化粧水があったとして、30代前半くらいまでの若い方だとエイジングケアについては正直いらないんですね。

そうなると、そういう方がこれを買っても高い美容成分の恩恵はあまり得られないということになってしまいます。

安い化粧水と高い化粧水って成分の何が違うの?|理系美容家 箱崎かおり13

そういうのが見極められるようになれば高い化粧水を使う意義や楽しさというのが出てくるのですが、実際は難しいですよね。

なので、高い化粧水を使わなくてもお手頃な値段のもので「美白したいから美白化粧水」「保湿したいから保湿化粧水」という目的に合わせての選び方で良いのかなとは思います。

後は大まかな目安になりますが、大体5,000円を越してくるとそれ以上は美容効果は頭打ちになり、後はブランド感とかトキメキの世界になってくるかなーという印象はあります。個人的な意見にはなりますが、こちらも1つの選び方の参考にしてみてください。

「高いのをケチるなら安いのを多く使え」は本当?

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良く「肌がゴクゴク飲む」なんて言う方もいますが肌の水分は化粧水から補われるわけではないので、高い安いに関係なく化粧水をバシャバシャ使う意味はあまりないですね…。

もちろんケチるのも良くないのですが、「無駄に使うならワンランク高い商品を適量使った方がコスパ的にも良くない?」と思います。

使い続けることが大事

後は、安くても無理なく長く使い続けられる商品というのも重要ですね。

肌のターンオーバーは30日くらいかかるものですし、そもそも化粧水の効果は長期的に効いてくるものですから、最低でも1~2ヶ月は同じ化粧水を使い続けなければその商品の効果を見極めるのは難しいと思います。

「効果がなかった!」といってすぐにコロコロ化粧水を変えてしまうと、効果がわからなくなってしまうので自分の使用感や価格などを考慮して”長く使えるかどうか”というのも選ぶ上での大きなポイントと言えますね。

その他に効果のあるスキンケアとは

先ほどお話ししたとおり、高い化粧水を使っても美容効果は頭打ちになる場合があるので、もしコスパを求めるのであれば他の商品にお金をかけた方が良い場合もあります。

以下に挙げる方法は比較的安く肌の調子を整えられる&スキンケア的にもかなり有効なので、ぜひ実践してみてください。

日焼け止め

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紫外線には大きく分けてUVAとUVBの2種類があって、特にUVAの方が1年365日降り注いでいて肌老化の要因の80%を占めるというのがすでに研究で明らかに[1]なっています。

UVAは部屋の中にまで貫通して入ってくる紫外線なので、化粧水や乳液と同じ頻度で日焼け止めを使う癖付けをしておくと肌の老化はかなり防ぐことができるんですね。

実際、私も朝起きたら「カーテンを開ける前に必ず日焼け止め!」というくらい重要視していますし、肌退化の度合いでは大きな違いが出てくる部分になります。

美容界隈で知識のある方はまず日焼け止めから入るくらい重要なスキンケアですし、紫外線から肌を守れる化粧品は日焼け止めしかないので、個人的には激推しですね。

日焼け止め使用のポイント

  • SPFとPAの表示がありますが、UVAのカット指数を表しているのはPAの方です。
  • 1回塗りだとミクロの隙間ができてしまいがちなので、2回に分けて2度塗りした方が均一になりやすいです。
  • 化粧水や乳液と併用する場合は、まず化粧水と乳液から塗った後に日焼け止めという順番で塗りましょう。

入浴

基本的には化粧品で調整するよりも身体機能を高めた方が確実に美肌効果があります。

なので、食事の質を改善したり良い枕を買って睡眠を改善したり…といったお金の使い方もありだと思いますね。

中でも特に効果が大きくてオススメしたいのは入浴で、お肌もキレイになるのはもちろん睡眠の質も高まり血行が促進され内臓機能や免疫が向上し…といいことづくめなんですよね。

入浴の際には「お風呂の温度が41度以下で15分以内」という形で入浴していただくと出浴後も過乾燥になりにくいですよ。

最後に…

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確かに化粧水は高い方が美容成分が豊富に含まれていることが多いです。

ただ、化粧品自体があくまで嗜好品なので、安いか高いかよりも一番は自分が好きな使用感のものを使うのが良いのではないでしょうか。

また、化粧品はあくまでキレイを手助けするものであって化粧品だけでキレイになることはありません。

キチンとキレイになるためのベースは食事や睡眠、運動などで整えることが前提なので、化粧品だけでなく生活習慣の見直しというのもぜひ行って欲しいですね。

参考文献
  1. Effect of the sun on visible clinical signs of aging in Caucasian skin.