体が柔らかくなって体温も上がるメリットいっぱいのストレッチ。でも、ついつい面倒で続かないことが多いですよね。
もっと楽にテレビ・スマホ中でも”ながら”でできる簡単なストレッチはないのかヨガインストラクターの五十嵐由奈さんに教えてもらいました。
そもそもストレッチにはどんな効果が?
――ストレッチは何となく体に良さそうなイメージですが、具体的にはどんなメリットがあるんでしょう?
まず、筋肉の強張りがほぐれるので体の疲れが取れたり、血液・リンパのめぐりも良くなるので冷えやむくみの改善にもつながります。
後は筋肉の緊張によって必要以上に引っ張られていた関節や骨も正しい位置に戻るので、ボディラインもほっそりと美しくなる効果ももちろんあります。
他にもライフハック的なストレッチもあって、例えば足首をクルクル回してあげるだけでも下半身の老廃物が上に流れて疲労感が軽減される効果があったりします。
これはショッピングや遊園地などで長時間歩きそうなとき休憩時にこまめにクルクルしておくと疲労感が軽減されて最後まで元気に遊べたりするので何かと便利ですよ。
――なるほど、日頃から実践していると体にも良さそうですね。
そうですね。続けていくことで体の中のめぐりも整いやすくなって、むくみにくく冷えにくい体になっていきます。
後は体に柔軟性がつくことで骨盤の傾きも元に戻りやすくなりますし、関節や筋肉が動かされることで日常生活の「腕が上がらない」「ものが持ちづらい」といった体の動きやすさも解消されていきますね。
体が正しい形に近づいていくことで疲れにくくケガもしにくくなっていくので本当にたくさんのメリットがあると思います。
“ながら”でできるストレッチメニュー
それでは早速、実際のストレッチメニューについて紹介していきたいと思います。
回数やセットも特にないので、自分が「もう十分かな」と思う分だけやってあげればそれでOKです。
それよりも、ヨガは呼吸がとても大事なので実践する際は効果を高めるためにぜひ呼吸のタイミングも真似してみてください。
首・肩周り編
腰周り(お腹周り)編
動画ではハンカチを使っていますが、実際はバスタオルなど厚めのタオルを丸めてストレッチポールのようにして使ってください。
お尻・太もも編
ストレッチの効果を高めるポイント
――実際ストレッチをするにあたって「こうするとより効果が高まる」といったコツはあったりしますか?
お風呂上がりは体が温まって血流も良い状態なので、このタイミングでストレッチしてあげると相乗効果が得られるのでオススメですね。
体の緊張がほぐれた状態でそのまま眠れるので、睡眠の質も上がって次の日の朝は体のだるさ・重さもなくスッキリと起きられますよ。
「いつもより柔らかくなったな」というのもすごく感じやすいので、モチベーションにもつながりやすいのかなと思います。
――ストレッチは朝よりも夜に行う方が効果が高いということでしょうか?
私は結構朝にストレッチすることが多いですし、私は朝ストレッチもオススメですよ。
朝ストレッチはリンパや血液の流れが良くなると朝から頭がスッキリして仕事にも集中しやすくなりますし、1日を快適に過ごせるようになるのがメリットです。
ただ、寝起きの場合は体も本調子じゃなくケガをしやすいので必ず軽めから始めてください。
手首や足首をクルクル回したりして関節周りの筋肉をほぐしてあげたり、筋膜ローラーでゴロゴロしてあげたり、朝はそれだけでも十分ですね。
朝にやるか夜にやるかは人それぞれの合う合わないがありますので、まずは両方やってみてどっちが自分に向いてるのか選んでみるのが良いと思います。
――なるほど。そう聞くとやればやるほど健康になる気がしてきますね。
ただ、やりすぎたり力任せにやってしまうとケガにつながることがあります。なので、何でもそうですが痛めてる部分を避けて無理をしないことが大事です。
ストレッチはその日伸ばしてみて「このくらいが心地良いな」と感じられるところでもう十分効果は得られていますので。
あまり頑張って刺激を与えるというよりかは、心身のリラックスを意識して取り組んでみるのが一番効率が良いかも知れませんね。
最後に…
ヨガでは体と心のつながりがとても大きいもので「体の固さは心の固さにも比例する」とも言われています。
体に固いところがあると内臓のはたらきが低下しますし、マイナスな思考や感情に引っ張られやすくなったりと意外とデメリットも多いんですね。
ヨガストレッチは実践する中で体と心の両面で”気づき”が出てきて、自分の体のこともより深く知れるようになるので非常にオススメですよ。