ダイエット効果は有りか無しか…?ホットヨガの特徴を解説します

五十嵐由奈
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五十嵐由奈ヨガトレーナー

どの駅前にも1つはスタジオがあるんじゃないかというくらい最近流行りのホットヨガ。ここまで増えるとさすがに「本当に効果あるの…!?」とちょっと気になってしまいますよね。

実際ホットヨガとはどんなヨガでどんな効果があるものなのでしょうか…?ヨガインストラクターの五十嵐由奈さんに詳しく教えてもらいました。

そもそもホットヨガとは…?

ホットヨガの由来と成り立ち

――ホットヨガとはどのような種類のヨガなのでしょうか?

一言で言えば、サウナのような高温多湿の環境で行うヨガのことです。環境はクラスによって違いますが、私の場合だと温度は大体高くても40度、湿度が65%くらいになります。

もともとのルーツはインドのビクラムさんという方が作ったビクラムヨガというもので、来日時に日本が寒かったので「より本場インドの環境に近づけたい」とヒーターを付けてヨガをするようになったのが始まりみたいです。

ビクラムヨガはすごく運動強度が高いヨガで、トーレナーの私でも「そこまで体を使わせるのか」と思ってしまうくらい激しい内容なんです。

そんなビクラムヨガから派生したのが現在のホットヨガなので、その名残からか普通のヨガクラスより運動強度が高めなのが特徴になっています。

普通のヨガとホットヨガの違い

ホットヨガの特徴とは

――サウナのような部屋でヨガを行うのは何か意味があるんですか?

汗をかいて気持ちいい、体全体が温まることで全身の血のめぐりが良くなるといったこともありますが、やはりみなさん消費カロリーが高いということで受けられる方が多いですね。

実は常温ヨガは1時間やっても消費カロリーは150kcalくらいなのですが、ホットヨガはその倍以上にも上ります。

――ホットヨガはダイエット向きということでしょうか?

いえ、これはあくまで普通のヨガに比べての話です。

常温ヨガに比べてホットヨガの方が運動強度が高いので「運動した感」はあるんですけど、実は消費カロリーは1時間でも300kcalくらい。

主な運動の1時間あたり消費カロリー

  • 常温ヨガ:150kcal
  • ウォーキング:150kcal
  • ホットヨガ:300kcal
  • ランニング:600kcal
  • スイミング:600kcal

ホットヨガは「汗をかいて気持ちいいし痩せられる」とダイエット目的でいらっしゃる方もかなり多いのですが、実はカロリー消費の効率はあまり良くはないんです。

――そうなんですね、効率が良くないのは少し意外でした。

そもそもヨガは呼吸法がすごく大事なものですから、呼吸を深く取りながら1時間過ごしてクラスが終わった後まで深い呼吸感覚を維持していけるようメニューが組まれています。

逆に言えば呼吸を乱すほどの運動をすることはないので、消費カロリーもランニングやジョギングに比べるとどうしても少なくなってしまうんですね。

ただ、痩せるためには運動習慣を続けることの方が大事なので実際カロリー消費の効率はあまり気にする必要はないと思いますけどね。

ホットヨガのメリットとデメリット

ホットヨガのメリットとデメリットとは

ホットヨガのメリット

――確かにその通りですね。ちなみに、ホットヨガ自体には他にどんなメリットがあるんでしょうか?

ヨガの中では消費カロリーが高い方で、エクササイズ要素が強くて単純に汗をかく気持ち良さもあるので精神的にリフレッシュできる側面は大きいと思います。

それこそ岩盤浴やサウナ以上に汗をかくので、しっかり1時間やってあげれば体も芯から温まって冷えがちな手先・足先もポカポカになり冷え性改善につながります。

ちなみに巷ではデトックスになるという意見もありますが、結局老廃物を出すのは排泄物からの方が割合が多く汗からなにか悪いものが出るということはあまりないですね

その他にも温まりが早い=筋肉のほぐれも早くなるので、いつも以上に伸びも深まりやすくストレッチ効果が高くなります。

ただ、伸びが深まると伸びすぎてケガをすることも出てくるので、これはメリットでもありデメリットでもありますね。

ホットヨガのデメリット

ホットヨガは自律神経のバランスを崩しやすい

――逆にデメリットもあったりしますか?

一番は自律神経のバランスを崩してしまいやすいことです。スタジオが暑くて更衣室・屋外は寒い、この寒暖差に体が対応しきれなくなってしまうんですね。

自律神経の機能の1つには体を温める機能もあるので、これが低下してしまい「冷え性改善のためにホットヨガを始めたらさらに悪化した」といった方も珍しくありません。

実はホットヨガのインストラクターもこれが原因で辞めてしまう方がかなり多かったりするんです。お客様でも週3回以上は控えた方が良いかも知れませんね。

――なるほど、それは盲点でした。そう言われると確かに体への負担も大きそうですね。

そうなんです。後は水を摂る量もすごく多くなるので肝臓や腎臓への負担も必然と大きめになりますし…。

1日1時間くらいなら良いのですが2~3時間も受けてしまう方は注意が必要かもしれません。

結局、ダイエット効率が良くても365日実践できるヨガではないんですよね。

私はお客さま側のこのデメリットがどうしても気になるので、ホットヨガよりも常温ヨガの方をオススメすることが多いかもしれません。

――実はあまり初心者向けではない?

そうかもしれないですね。初心者の方が暑い環境で深い呼吸をするのは意外と難しくて「呼吸がうまくできませんでした」というお声をいただくことも多いですし。

でも常温ヨガのクラスって実は数がものすごく少ないので、実際はホットヨガで「初めてヨガをやります」という方がすごく多いのが現状ですね。

そうなると「かいた汗の量基準」で通われる方も多かったりして、そこはちょっと心配だなと思いますね。

効果がないと感じるときには…

常温ヨガとホットヨガの違い

――ホットヨガは実際ダイエット向きではない感じでしょうか?

運動習慣がなかった方がホットヨガを始めた場合はもちろん効果は出ますよ。

ホットヨガにも良いところはあるので、そういう運動習慣がない方にこそぜひ一度体験してみて欲しいですね。

でも、ずっと痩せ続けるわけではないのでさらなる効果を求めるのであれば他の手段と組み合わせていくのが効率的です。

ここでホットヨガの時間を2時間、3時間…と伸ばしていく方も多いと思うのですが、先ほど説明したとおりリスクもあるのでこれは辞めた方が良いかなと思いますね。

ちなみに、個人的には常温ヨガ+トレーニングの組み合わせがオススメです。

最後に…

一番のオススメは普通の常温ヨガ

ホットヨガは常温ヨガよりカロリー消費効率が高いのは確かですが、個人的にはお客様へのデメリットが大きいかなと思うので長期的に続けるのであれば常温ヨガの方をオススメしたいですね。

ただ、ホットヨガにどのような効果を求めるのかは人それぞれですし、体質的な合う合わないもあるので一概には言えない部分もあります。

やはり1回試してみないことには何も始まらないので、ぜひ一度両方とも通ってみて実際に体験した上で判断してみて欲しいですね。

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