乳液、クリーム、オイルはどれが良い?肌質別おすすめスキンケアの選び方

箱崎かおり
written by
箱崎かおり理系美容家

乳液とクリームやオイルは何が違うの?

化粧水と美容液を塗った後に使う化粧品には乳液、クリーム、オイルの3種類がありますが、どれを選んで良いかわからず「とりあえず乳液」となっている方は多いのではないでしょうか?

これらの商品は”保湿目的でつけるもの”というのはどれも共通しているのですが、実は含まれている水分と油分の割合に大きな違いがあって保湿の内容(役割)がかなり異なるものなんです。

名前油分特徴
乳液10~30%比較的水分が多いのでベタつきが苦手な方向け。
クリーム30~50%乳液より油分が多くこっくりした使用感。
オイルほぼ100%さらっとした使用感。敏感肌・乾燥肌の方向け。

一口に保湿と言っても、保湿には内訳があって

  • モイスチャー
    肌に水分を与えたり浸透した水分を保つ
  • エモリエント
    肌表面を膜でカバーして水分を逃さない

の2種類に大きく別けることができます。

乳液がモイスチャー寄りでオイルがエモリエント寄りの保湿になり役割が若干違ってくるので自分の肌質に合ったタイプを使うのが重要ですね。

また、爽やかに使いたい夏は乳液、こっくり使いたい夜はクリームのように季節やシーンによって使い分けたりするのもオススメです。

自分の肌質を知ろう

自分に合ったおすすめ乳液の選び方|理系美容家 箱崎かおり11

まず自分の肌質を計ったことがない方は、ぜひ一度どこかのデパートでご自身の肌質を調べてみていただきたいですね。

私が良く使うのはIPSAなのですが、大体どこのデパコスブランドでも無料で調べてくれるはずなので、そこは自分が好きなブランドという目線で選んで良いと思います。

計測する項目はブランドによって違いますが、

  • 肌の水分量
  • 皮脂分泌量
  • キメが整っているか
  • メラニンが溜まっていないか
  • 角質が溜まっていないか
  • 自分の肌が赤みっぽいか黄みっぽいか

といったところまで事細かに調べて数値化して教えてくるので、割といたれりつくせりなんですよ。

ただ、いくら無料とはいえ何も買わずにこれを定期的に繰り返すのは気が引ける方も多いと思うので、例えば「乳液だけはデパコスブランド」などと決めておいて買い物ついでの定期検診的な感じでメーカーを使っていく方が気兼ねがなくて良いかもしれませんね。

後、注意点としては機械によって数値が若干ブレたりもするので、できれば同じブランドの同じ機械でずっと測り続ける方がより正確にコンディションを知ることができます。

肌タイプ別のおすすめ乳液

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悩みのない健常肌の方

今使っている乳液を使い続けても良いのですが、せっかくなら興味があるけど使ったことがない成分を使ってみるのも良いですね。

化粧水と違って乳液の方が浸透しやすく有効成分も効果が出やすく商品ごとの違いがわかりやすいので、ぜひチャレンジしてお気に入りの乳液やクリームを見つけてみてください。

乾燥肌の方

乾燥肌の方は皮脂分泌量が本当に少ない方が多いので、エモリエントが強いタイプが絶対に良いですね。

油分の配合量が多いクリームやオイルが基本的にはオススメになります。

敏感肌の方

敏感肌の方は敏感肌用に作られた乳液があるので、そういった商品を選んであげる方が良いですね。

ただ「敏感肌」を謳うには定義が無いので、中には敏感肌に考慮されていないような商品も見受けられます。必ず購入前にテスターを使用して欲しいのですが、大手メーカーであればサンプルを用意しているところが多いのでオススメです。

例えばですが、TVCMをやっているような化粧品メーカーさんであればまず無難だと思います。

ニキビ肌の方

ニキビ肌の方はオイリーな使用感を嫌って乳液などを避ける方も多いのですが、私は外せない商品だと思います。

そもそもニキビはアクネ菌が皮脂を分解するのが良くないのですが、世の中にはアクネ菌が分解しにくい油が使われているノンコメドジェニック処方という商品があるので、ぜひこれをオススメしたいですね。

その他、乳液を選ぶ時のポイント

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肌のターンオーバーは30日くらいかかるものですし、その商品の効果を見極めるためには最低1~2ヶ月は同じ乳液を使うようにして欲しいですね。

一番やってはいけないのは「効果がなかった!」といってすぐにコロコロ変えてしまうことなので、自分の好きな使用感や価格などを考慮して”長く使えるかどうか”というのも選ぶ上での大きなポイントと言えると思います。

乳液の正しい使い方

各メーカーの商品ごとに使い方が若干異なるので、一概に正しい塗り方や時間帯というのはありません。

ただ、たいていの場合は製品の容器か外箱の裏面にメーカー側がキチンと一番効果的に使える方法を書いてくれているので、必ずこちらに目を通すようにしましょう。

私たちはこれをメーカーからのラブレターなんて呼んでいたりもするのですが、実は結構良いことが書いてあるので乳液に限らず読んでおくと意外な発見があるかもしれませんよ。

マッサージとの併用で効果UP

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それと、乳液を塗るときには合わせてマッサージも行ってあげるとなお良しですね。

マッサージには血流改善やリンパ液を流したりする効果があり、肌にとても有効かつ即効性があるので個人的にはかなりオススメです。

このとき、コツは顔の中央から耳下やこめかみにあるリンパ節に向かって力を込めずにクルクル撫でながら流していくイメージですね。

顔の毛細血管は肌表面の紙1枚分くらい下にはもう張り巡らされているので、触ってあげるだけでも十分な効果を得ることができるんです。

最後に…

乳液、クリーム、オイルはどれが良い?肌質別おすすめスキンケアの選び方28

乳液は水に溶けやすい美容成分と油に溶けやすい美容成分の両方が入れやすい商品なので、メーカーごとに機能的な差がつきやすい商品です。

化粧水と比べても美容成分・効果ともに優秀なので、化粧水を省いてでもマストで使いたい商品だと言えますね。

なので、女性に限らず男性の方にも乳液やクリームはぜひこだわって選んでいただければと思います。