何が安全で何が危険?本当に肌に優しい化粧品・クレンジングの成分とは

永松麻美
written by
永松麻美美容研究家

肌刺激になる避けた方が良い成分がある

みなさまクレンジングは「きちんとメーカーが発売しているんだから、肌に危険な成分は入っていないんじゃないの?」とお思いではないでしょうか。

実はその通りで、日本の法律は結構厳しいので認可を受けて販売されているクレンジングであれば基本的には肌に極端に悪い、もしくは危険なものが含まれていることはありません

ただ、どうしても肌質や体質との相性によっては

  • 毛穴の詰まりを引き起こしてしまう
  • ニキビができやすくなってしまう
  • 皮膚刺激がどうしても起こりやすい
  • アレルギーが起こりやすい

といったトラブルを引き起こしがちな成分があるのも事実です。

でもご安心ください。実は、こういった肌トラブルを及ぼしがちな成分は旧薬事法で昔から「指定成分」として指定[1]されているんです。

指定成分=悪ではない

安全?危険?薬機法で指定される旧表示指定成分とは

もちろん、旧指定成分が含まれる製品も日本の法律に基づいて販売されているものですから、安全性も高いですし過剰に怖がる必要はありません。

ただ、やはり肌が弱かったりアレルギー体質の方は避けた方が良いですし、健康な方でも長期間あるいは大量に使うものはアレルギーのリスクを減らすため極力「旧表示指定成分無添加」を謳っている製品の方が良いと私は思います。

実際、弊社のエステサロンで扱う化粧品やクレンジングも以下に挙げる鉱物油、合成香料・着色料、ラノリン、パラベン、アルコール成分などの旧指定成分が入っていないタイプを意識して選んで使っていますね。

洗浄成分(石油系界面活性剤)

石油系界面活性剤=悪?肌に及ぼす影響とは

みなさんの中には「石油系の界面活性剤=悪」みたいなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?

石油系界面活性剤は洗浄力が高いので乾燥させる傾向はあるものの、大量に入っているわけではないので極端な乾燥肌や敏感肌など…ということがなければ、そこまで気にする必要はありません

ただ、ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムなど一部成分が肌に合わなかったり刺激を受ける方もいるので、そういう場合はミルクやジェルタイプよりもクレンジングであれば植物性オイルがベースになっている製品のほうが無難ですね。

成分名を覚えるのは難しいので心配な方は「石油系の界面活性剤を使っていません!」と謳っている製品を使うでも良いと思います。

一例ですが、ニキビがすごくできやすい方で

  • シャンプー変えたら頭皮や背中にブツブツが
  • 乳液やクリームを使うと毎回肌が荒れる

なんて心当たりのある方は界面活性剤に反応している可能性を疑ってみても良いかもしれませんね。

保湿成分(鉱物油)

鉱物油=悪?肌に及ぼす影響とは

昔の鉱物油(ミネラルオイル)は「シミができた」「赤みが出た」といった事例が多かったようですが、今は精製の技術も上がったのか植物油よりも優れるポイントがあったりもしますね。

酸化の影響も受けにくくて安全性も高いですし、「ミネラルオイル=石油=悪い油塗ってる」というわけでは決してありません

ただ、やはり人によっては毛穴が詰まりやすくなってしまってニキビの原因になったり、皮膚刺激になり得るので

  • ニキビができやすい
  • 毛穴の詰まりが起こりやすい
  • 肌が弱い(乾燥肌や敏感肌も)

といった方には「ミネラルオイルが入ってないクレンジングを選んだ方が良いですよ」とお伝えしていますね。

とはいえ、植物性のオイルが一概に良いというわけでもなくてメーカーさんによって精製度や栄養成分が全然違うので注意が必要です。

相性は実際に使ってみないとわからないところもありますが、私は精製度が高くて加工がキチンとされている植物性オイルをオススメしていますよ。

添加物

化粧品の添加物が肌トラブルを引き起こす可能性も高い

着色料・香料

合成香料もそうですが、特に合成着色料は私の体感では皮膚刺激を感じる方が一定数いらっしゃる印象です。

もし、過去に「ここのメーカーのリップやチークを使うと荒れる・合わない」といった体感があった方は要注意かもしれません。

着色料のアレルギーはピンポイントで起こるので「荒れた」「合わない」コスメがあったら表示を確認して、「赤色3号」のような番号を控えおき、次回からそれは避けるようにしてください。

また、合わないものが多い場合は「タール色素」が配合されていないミネラルコスメ系を選ぶと肌荒れリスクがグッと下がりますよ。

着色料と香料は「入っているから絶対ダメ!」と過敏になる必要はないのですけれども、肌に必要ないものなので肌が弱い方は避けた方がリスクは少ないと思います。

エタノール

これはいわゆるアルコールですね。

殺菌、収れん(引き締め)、清涼感、また溶剤としての役割がありますが、ピリピリしたり痛くなったり日本人には合わない方が結構多いんです。

汗ふきシートをはじめ化粧品には良く入っていますが、使用感を高めるために入っているだけで肌の健康には全然必要ないものですね。

むしろ肌を乾燥させる傾向にありますし、体質的に合わないという自覚がなくても乾燥肌・敏感肌を抱える場合は基本的に使わない方が良いと思います。

パラベン

防腐の役割をしてくれる成分ですが、一部の方にアレルギーや皮膚刺激を起こす可能性があります。

自然派を謳っているメーカーさんとかは代わりに毒性の少ないフェノキシエタノールという成分を使っているところが多いので、裏面の成分を見て判断しましょう。

ちなみに、フェノキシエタノールは名前にこそエタノールと入っていますが、アルコールとは全く性質が違う成分なのでご安心ください。

その他(紫外線吸収剤)

日焼け止めは紫外線吸収剤にご注意を

紫外線吸収剤は日焼け止めに入っている成分です。

そもそも日焼け止め自体が肌に良いものではないのですが、それ以上に紫外線の悪影響が大きいので必要悪として使うものというイメージですね。

紫外線をカットする成分は大きく分けて紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類がありますが、特に紫外線吸収剤は一定数合わない方がいらっしゃいます。

日焼け止めが合わなくて肌が荒れた経験がある方は紫外線散乱剤タイプを選んで欲しいですが、特にそういう経験のない場合はあまり気にする必要はないですね。

また、金属アレルギーの方は散乱剤に含まれる酸化亜鉛に反応起こすことが多いので、散乱剤でも肌荒れする場合は「酸化チタン」配合のタイプを選ぶようにすると良いですよ。

最後に…

肌に合う製品を探すのではなく肌のベースを上げる方が近道

私はベースがエステティシャンなので、よくお客さまには「合う化粧品を探すよりも、ある程度どんな化粧品を使っても大丈夫な”何でも合う肌”になってしまう方が早い」とお伝えしています。

何を使っても合わない方は、基本的に何を使っても合わない肌にご自身がしてしまっていることが意外と多いです。

肌の体力が弱くなってしまっていなら健康な肌にまず戻ること、そうすると何を使ってもある程度大丈夫なんですよね。

引き算のケアを

そういった方はケアに使うアイテムの品数を減らすことがまず大事ですね。

肌トラブルを抱えがちな方は「改善したい!」と思うあまり化粧品を使いすぎてしまう傾向があります。

例えば、「普段は化粧水と乳液だけど肌の調子が悪いから美容液も!」なんていうのはNGで、そういう悪い時期こそ化粧水さえも省いて乳液かクリームのどちらかだけにした方が良いんです。

風邪のときにステーキを食べても具合が悪くなるだけなのと一緒で、栄養が多い化粧品は体力があるときだけにして、まずはお肌の回復に努めた方が無難ですね。

肌は食べたもので作られている

化粧品やエステに携わっておいて言うのもなんですが、肌は化粧品で作られているわけではなくて食べたもので作られています

やはり肌も体の一部なので

  • バランスの良い食事
  • 十分な睡眠
  • 規則的な生活

といったベースの生活を改善することが根本的な解決へとつながって来るんです。

結局ベースが悪ければ、どんな化粧品と出会っても「私には合わなかった」となってしまうので肌が弱い方こそインナーケアはしっかり行ってあげて欲しいですね。

参考文献
  1. POLA 表示指定成分について知りましょう

著者書籍情報

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